基本情報
『バイオハザード レクイエム』は、カプコンが開発・販売するサバイバルホラーで、ナンバリング第9作に相当するシリーズ最新作です。 発売日は2026年2月27日(金)で、対応機種はPlayStation®5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、Steam、Epic Games Store、GeForce NOWと幅広く展開されています。
| 正式タイトル | バイオハザード レクイエム |
|---|---|
| 開発・販売元 | 開発・販売:カプコン |
| 発売日 | 2026年2月27日 |
| 対応プラットフォーム | PlayStation®5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、Steam、Epic Games Store、GeForce NOW |
| ジャンル | サバイバルホラー |
| CERO | Z(18才以上のみ対象) |
| 価格(税込) | 通常版:8,990円 / デラックスエディション:9,990円 / コレクターズエディション:12,500円 / PlayStation版 30th Special Pack:15,389円 |
PC / Steam評価・配信状況
『BIOHAZARD requiem』のSteam評価は、発売直後からかなり強い滑り出しです。発売報道時点でSteamユーザーレビューは約900件のうち85%好評で、「非常に好評」評価を獲得していました 。
事前の期待値が高い中でも大きく崩れず、ホラー表現やシリーズらしさ、完成度の高さが支持されています 。一方で、独創性の面では「シリーズの集大成」という受け止め方が中心で、強烈な新機軸を求める層にはやや物足りなさが残る声もあります 。
Steam上では初動から好評を集め、その後も高評価を保っています 。プレイヤー数も発売直後にシリーズ最高クラスの盛り上がりを記録しており、評価と人気が同時に伸びたタイトルといえます 。
開発時の小話
バイオハザードレクエイムの企画のきっかけは「レオンとラクーンシティを使って、『バイオハザード』らしいものを作ろう」というテーマから始まっていたそうです。一方で、『バイオハザード7』と『ヴィレッジ』でイーサンの物語が一応の完結を迎えたことから、「そろそろシリーズ本流の物語に戻そう」という判断もあり、ラクーンシティを再び掘り下げるタイミングだと開発陣は考えていたと公式インタビューで語られています
ところが、いざ開発を進めてみると、「今のレオンではホラーができない」という問題に直面してしまいます。 過去作での戦いを経て熟達したエージェントであるレオンに、「ゾンビに怯える」体験をさせるとどうしても違和感が出てしまうため、プレイヤーが等身大で恐怖を共感できる“ビビリ”なキャラクターが必要になった――そこから生まれたのが、FBI分析官のグレース・アッシュクロフトでした。
4Gamerのインタビューでは、グレースが『アウトブレイク』に登場したアリッサ・アッシュクロフトの娘であるという設定も明かされました。この時には、グレース自身はラクーン事件をあまり知らない立場にすることで、新規プレイヤーも一緒に事件を追体験できるように設計した、という意図が語られています。
ホラー表現のこだわりも興味深く、今作のゾンビは「人間時代の知性が僅かに残り、武器を拾うなど予測不能な行動をとる」という設計が行われています。また、三人称視点ではグレースの怯える様子が、一人称視点では不慣れゆえの手の震えが表現されるなど、視点ごとの演出にも工夫が凝らされています。
このように、『バイオハザード レクイエム』は「レオンありき」で始まりながらも、「ホラーを成立させるためにグレースを追加する」「ラクーン事件の“影”を描くためにアリッサの娘という設定を採用する」「ゾンビに人間時代の知性を残す」など、一つひとつに明確な意図とこだわりが込められて作られていました。 シリーズファンとしては、こうした裏話を知ったうえでプレイすると、物語や演出の細部にもう一層深みを感じられるかもしれません。
物語と世界観:ラクーン事件の亡霊が蘇る、二人の視点で描く“鎮魂歌”
世界観は、シリーズの原点ともいえる「ラクーン事件」を再び掘り下げる形で描かれています。アメリカの地方都市ラクーンシティで起きた生物災害は、アンブレラ社が極秘開発したT-ウィルスの流出によって市民がゾンビ化し、街が壊滅した事件です。政府による「滅菌作戦」で街は廃墟となり、現在は立入禁止となっていますが、本作ではその忌まわしき記憶と災厄が再び表面化していきます。
主人公は二人です。一人はFBI分析官のグレース・アッシュクロフトで、8年前に同じホテルで母親を失った過去を持ち、新たな変死事件の捜査を任されます。もう一人は歴戦のエージェント、レオン・S・ケネディで、廃ホテルで警官が失踪したという通報を受けて現場へ急行します。一つの事件を通して二人の運命が交錯し、やがてラクーン事件に隠された真実へとつながっていきます。グレース編はミステリー×サバイバルホラー、レオン編はアクション×サバイバルホラーとして描かれ、交互に章が切り替わる点が非常に印象的です。
ゲームシステムの特徴とプレイフィール
カメラ視点は、ゲームの推奨設定がグレース編は一人称視点、レオン編が三人称視点となっています。設定はゲーム内設定からいつでも変更できます。同じシーンでも視点を変えてみると画面から受ける印象が全く異なることに驚きました。グレースのパートは『バイオハザード7』や『ヴィレッジ』のようなサバイバルホラー寄り、レオンのパートは『バイオハザード4』のようなアクション寄りとして設計されています。
基本操作は、移動・照準・射撃・アイテム使用・回避といったサバイバルホラー定番の構成で、シリーズ経験者ならすぐに慣れます。武器はハンドガン、ショットガン、アサルトライフルなどの実弾武器に加え、グレース編では証拠品の分析や環境を利用した知恵での突破、レオン編では華麗なコンボやアクション要素が強調されています。全体としては、章ごとにグレースとレオンの視点が交互に切り替わる二重構成で、同じ事件を別の角度から追うことで、プレイヤーは徐々に真相に近づいていきます。
ゲームの難易度
難易度設定が複数用意されており、クリア後に解放される高難易度もあります。初見では「スタンダード(モダン)」を選べば、適度な緊張感とやりがいを両立できるバランスになっています。プレイしてみると、敵の攻撃力や弾薬の出現率が調整されており、難易度は「ちょうどいい」から「高め」の間と感じました。
また、「スタンダード(クラシック)」はグレースパート時に一部オートセーブが制限され、セーブにインクリボンを使用する懐かしい仕様となっています。
グレース編は特にホラー寄りで、即死トラップや不意打ちもあり、慎重に進まないとすぐにゲームオーバーになります。一方、レオン編はアクション寄りで、難易度を下げれば初心者でも楽しめる一方、高難易度ではかなり手応えのある戦いが待っています。サバイバルホラー経験者ならちょうどいい、初めての方はやや高めと感じるかもしれません。
良かった点・気になった点
- 二人の主人公による“二重構造”の物語:
グレースの心理描写とレオンのアクションが交互に展開されることで、物語の奥行きとプレイの変化が豊かです。同じ事件を別角度から追うことで、真相が少しずつ明らかになっていく構成は、ミステリー好きにもおすすめです。 - サバイバルホラーとアクションのバランスが絶妙:
グレース編は恐怖と謎解き、レオン編は爽快な戦闘と、それぞれの魅力がはっきり分かれています。交互に章が進むことで、ホラーに疲れたらアクションでリフレッシュできるリズムが心地よいです。 - ラクーン事件を再び掘り下げるシリーズ回帰:
シリーズの原点に立ち返ることで、古参ファンには懐かしさと新たな驚きを、新規プレイヤーにはシリーズの重みを感じさせます。物語の厚みが増し、単なる新作ではなく歴史の一部として楽しめます。 - グラフィックと演出による没入感:
REエンジンによる最新の描画技術で、廃墟の質感や敵の造形が非常にリアルです。音響演出も細かく、足音や物音から敵の位置を察知するなど、サバイバルホラーらしい緊張感が高まります。
- 物語の全体としては、だいたい前後編に分かれる:
二人の主人公が交互に切り替わるのですが、大まかには前編がグレースで、後編がレオンです。各主人公の操作が数時間続くと、もう片方の主人公が懐かしくなってくるので、もう少し切り替えのタイミングがあってもよかったかな?と思いました。 - レオン編の斧が強すぎる:
過去作で登場したナイフは結構すぐ壊れるため、使いどころが重要でしたが、今作の斧は研げば何度でも使えるため、実質無限ナイフのようでちょっとバランスブレイカー気味かなと感じました。 - 難易度設定によってゲーム体験が変わりやすい:
難易度を下げると弾薬が豊富になり、アクション寄りに楽しめますが、逆にホラーとしての緊張感が薄れる面もあります。当然なのですが、どの難易度を選ぶかでゲームの印象が大きく変わります。
価格とボリューム
価格は通常版・ダウンロード版が8,990円(税込)、デラックスエディションが9,990円(税込)、コレクターズエディションやセットが12,500円(税込)、PlayStation版では30th Special Packが15,389円(税込)となっています。価格帯としてはフルプライス寄りですが、シリーズ最新作かつマルチプラットフォーム展開を考えると、妥当なラインと言えます。
プレイ時間は、メインストーリーを普通難易度で進めると10時間程度で、難易度や探索の仕方によっては20時間以上かかるボリュームです。やり込み要素として、高難易度クリア、コレクション収集などがあります。また、先日レオンミニゲーム(LEON MUST DIE FOREVER)が配信されました。こちらはクリア後に解放される要素となっています。
こんな人におすすめ
- シリーズファンで、ラクーン事件の真相をもっと知りたい人
- ホラーとアクションの両方を味わいたい人
- ミステリー要素のあるストーリーが好きな人
- 新主人公・グレースの成長物語を楽しみたい人
物語の厚み、二人の主人公による二重構造、サバイバルホラーとアクションのバランス、グラフィックと演出の没入感など、シリーズ最新作としての完成度は非常に高いです。一方で、ダブル主人公のためレオン編の強化要素などは過去作と比べてやや簡略化されている点は残念でした。それでも総合的に見て、サバイバルホラー好きやシリーズファンには強くおすすめできる一本です。
投稿者プロフィール
- RPG、アクションからノベルゲームまで、気になるものは何でも手を出す雑食ゲーマー。エルデンリング、仁王など死にゲー大好きです。でも得意ではないのです。いつかは華麗なプレイができるようになりたいなぁ。
