ロード オブ ザ フォールン(Lords of the Fallen)レビュー | 生と死の世界を往復する、ソウルライク好きにはたまらないダークファンタジーRPG

基本情報

『ロード オブ ザ フォールン(Lords of the Fallen)』は、CI Gamesが発売し、HEXWORKSが開発したダークファンタジーアクションRPGです。
2023年10月13日にPlayStation 5、Xbox Series X/S、PC(Steam、Epic Games Store)向けにリブート版として発売されました。

公式サイトでは「生者と死者の世界を旅する、広大な繋がりあった世界のRPG」と紹介されており、Unreal Engine 5で描かれた重厚なビジュアルが売りです。 2023年リブート版は2014年の同名作品の世界観を引き継ぎつつ、ソウルライク戦闘と「生の世界(AXIOM)」と「死の世界(UMBRAL)」という二つのパラレルワールドを行き来するシステムを軸に、ほぼ一から作り直された作品です。

発売から現在まで「70回以上のリリース後アップデート」が行われ、戦闘システムの全面改修やパフォーマンス向上、難易度調整、新クエストラインなどが追加されています。 発売当初の評価は厳しかったものの、アップデートを重ねるごとに「それなりに手応えがあるゲーム」という印象に変わってきている様子が、日本のレビューからも伝わってきます。
(今回のレビューはv2.0.12時点でのものです)

正式タイトルロード オブ ザ フォールン(Lords of the Fallen)
開発・販売元開発:HEXWORKS / 販売:CI Games
発売日2023年10月13日
対応プラットフォームPlayStation 5、Xbox Series X/S、PC(Steam、Epic Games Store)
ジャンルダークファンタジーアクションRPG
CEROZ(18才以上のみ対象)
価格(税込)Steam版:4,229円、PS5:4,400円

PC / Steam評価・配信状況

『Lords of the Fallen』のSteam評価は、初動ではかなり厳しく、その後アプデで少しずつ持ち直していきました。発売時点では「賛否両論」で、主因は最適化不足や不安定さでした。また、ゲームバランスの悪さも指摘されていました。

その一方で、世界観や探索、ダークファンタジーらしい雰囲気、ビルドの幅には強い支持があり、プレイ感そのものは評価する声が多いです 。つまり、内容は刺さるが技術面が足を引っ張る、という構図でした。

発売後は修正の積み重ねで評価が少しずつ改善し、少なくとも「完全な失敗作」ではなくなっています 。ただし、今でも好みは大きく分かれやすく、ソウルライクとしての手触りを重視する人には合っても、快適性を重視する人には厳しい評価になりやすいです。

物語と世界観:生と死が交錯する、重厚なダークファンタジー世界

『ロード オブ ザ フォールン』の舞台は、中世風のダークファンタジー世界「アクシオム(AXIOM)」と、その裏側に広がる死者の世界「アンブラル(UMBRAL)」です。 公式サイトでは「広大な繋がりあった世界で繰り広げられる、壮大な新作RPGアドベンチャー」と紹介されており、Unreal Engine 5で描かれた廃墟の教会、深い森、巨大な遺跡などが印象的です。

主人公は「闇十字軍(Dark Crusader)」と呼ばれる戦士の一人で、かつて人間の手によって倒されたはずの魔神アディールが復活を遂げようとしている世界を旅します。 「人間の手によって倒されてから幾星霜、魔神アディールの復活が間近に迫っている」という設定で、プレイヤーは生者と死者の世界を往復しながら、アディールを永遠に放逐するのが物語の軸です。

物語のトーンは、かなり暗く重厚なダークファンタジー寄りです。 光と闇、信仰と堕落、神と人間の対立がテーマです。 登場人物の多くが「過去に罪を背負っている」「救いを求めている」といった影を抱えており、会話シーンを読み進めるほどに人間ドラマが深まります。 一方で、日本語翻訳については「ガバガバ翻訳」という指摘もあり、質がいいとは言えません。 私は、ソウルライク系の作品のシナリオは細かく読まないことが多いので、「なんとなくこんな話かな?」くらいの理解でどんどん進めていきましたが、ストーリーも大事!という人には合わないかもしれません。

サブキャラクターやサブクエストも充実しており、各地で出会うNPCには独自の背景や目的があり、選択肢によって結末が分かれるクエストも存在します。 アンブラル(死者の世界)でしか会えないキャラや、エンディング分岐もあり、物語好きにはやり込み要素が豊富です。 ただし、一部のクエストは「どこで何をすれば進むのか」が分かりづらく、攻略サイトを見ながら進めるプレイヤーも多いのではないでしょうか。

マルチエンディングや隠し要素が多く、複数周回したくなる点も魅力です。 そのため、ソウルライク好きや「世界観をじっくり味わいたい人」に特に好まれています。 個人的には、アップデートで追加された新クエストラインも含めると、ストーリー面のボリュームはかなり満足できるレベルです。

ゲームシステムの特徴とプレイフィール

『ロード オブ ザ フォールン』は、三人称視点のアクションRPGで、カメラは肩越しに見下ろすタイプです。
基本操作は、ロックオン・回避・攻撃・防御・アイテム使用・魔法発動など、ソウルライク作品に慣れている人ならすぐに馴染める構成です。

キャラクターは9つのクラスから1つ選んでスタートします。 武器は片手剣・大剣・槍・杖・弓など数百種類あり、それぞれに固有のステータス補正が付与されています。

防具も豊富で、見た目だけでなく重量によるロール速度変化もあります。 戦闘はソウルライク作品らしく、敵の攻撃パターンを読みながら、タイミングよく回避・ガード・カウンターを決めるのが基本です。 武器の種類はなかなかに多いのですが、モーションの種類が少ないのは残念なポイントでした。

全体の構造としては、広大なフィールドが分岐ルートで繋がっており、ショートカットを開けながら進む「メトロイドヴァニア的」な探索が楽しいです。 特定の場所で「ランタン」を使うと、生者の世界から死者の世界(アンブラル)に切り替わり、隠し通路や宝箱、別ルートが現れます。

アンブラルにいると「恐怖値」が溜まり、一定を超えると強敵が出現するなど、リスクとリターンを考えながら探索する必要があります。 敵を連続で倒したときのヒットストップやエフェクトが気持ちよく、重い武器でガツンと一撃を決める快感はなかなか癖になります。

一方で、ロックオンがやや不安定な場面や、複数敵との乱戦時にカメラが窮屈に感じることもありました。 Steamレビューでも「戦闘は楽しいが、カメラとロックオンがもうちょっと…」という声が見られ、個人的にも同感です。

また、オンライン協力プレイも可能で、最大3人までの協力プレイができ、「カジュアル」と「完全進行共有」の2モードから選択可能です。 フレンドパス機能により、ゲームを持っていない友達を無料で招待できる点も便利です。 ボス戦で友達と協力しながら挑むと難易度がぐっと下がり、「ソウルライクは苦手だけど雰囲気は楽しみたい」という人にもおすすめできます。

それから、このゲームの特徴として、「種を植えてセーブポイントを作れる」機能があります。この種を植えられる場所は決まっているのですが、場所の配置に関しては完全に謎です。一つ種を植えると前に植えた場所はクリアされるため、自分で配置できるセーブポイントは1つだけなのですが、完全に罠でしかない場所がかなり沢山あります。なのに植えるための種を手に入れるコストは結構高く、気軽に撒けるものではありません。個人的に次回作で一番改善してほしい点です。

ゲームの難易度

公式からは「ハイペースで手ごわい戦闘」と紹介されており、基本はソウルライク作品並みの高難易度と言われています。

ただ、v2.0をプレイした感想としては、「ソウルライク作品にしては結構易しい」です。特にボス戦は初見で撃破できることも少なくなく、ラスボスまで大抵は1、2回のリトライで倒すことができました。道中も極端に苦戦する場所はなく、かなりマイルドな難易度に調整されています。

Youtubeなどで事前に調べていた情報では、「雑魚の数が多くて、物量で攻めてくる」「とにかく逃げ回りながら次のセーブポイントを目指すしかない」といった意見があり、覚悟していたのですが、現在のバージョンではそういったことはなさそうです。

hiromin
今のバージョンは、v1.X以前よりかなり簡単になってるんじゃないかな。

良かった点・気になった点

👍 良かった点
  • 生と死の世界を切り替える独創的な探索:
    ランタンでアンブラルに移行するシステムが、探索のいいスパイスになっています。同じ場所でも「生の世界では行き止まり、死者の世界では橋が架かっている」といったギミックが多く、探索好きには楽しめる設計です。
  • 重厚で美麗なビジュアルと世界観:
    Unreal Engine 5を活用したグラフィックは、廃墟や教会、巨大ボスのデザインが迫力満点です。暗く重い雰囲気の中に、所々で差し込む光やエフェクトが美しく、スクリーンショットを撮りたくなる場面が多々あります。
  • 多様なビルドとオンライン協力プレイ:
    9クラス+数百の武器・防具・魔法があり、自分だけの戦い方を追求できます。さらにオンライン協力で友達と一緒にボスに挑めるため、「一人では厳しい」という人でも最後まで楽しめます。
  • アップデートによる大幅な改善:
    公式発表では「70回以上のリリース後アップデート」が行われ、戦闘システムの全面改修やパフォーマンス向上、難易度調整、新クエストラインなどが追加されています。発売当初の不満点がかなり解消されており、「今買うならかなりお得」だと思います。
⚠️ 気になった点
  • 日本語翻訳の質:
    日本語翻訳については質がいいとは言えず、一部の台詞が不自然に感じることがあります。物語をしっかり味わいたい人には不満に感じられるかもしれません。
  • 一時セーブ(休憩)ポイントの配置の悪さ:
    痕跡の種というアイテムでセーブポイントを作ることができますが、その種を植えられる場所の配置が、なぜここなのか?という場所が多いです。セーブポイントはファストトラベルポイントでもあるため、マップが広大な分、移動に不満を感じやすいです。
  • 一部クエストの進行条件が分かりづらい:
    サブクエストの中には「どこで何をすればいいか」が明確でないものもあり、攻略サイトなしでは進めづらいと感じるプレイヤーも多いです。探索好きには良いですが、「ストーリーをスムーズに進めたい」人にはやや負担に感じるかもしれません。
  • 発売当初のパフォーマンス不安定さ(現在は改善傾向):
    発売直後はフレームレートの不安定さやクラッシュ報告もありましたが、アップデートでかなり改善されています。とはいえ、機種によってはまだ最適化が完全とは言い切れない面もあり、スペックに不安がある人は事前に推奨環境を確認するのがおすすめです。
hiromin
私の環境ではややスタッタリングが発生してたよ。それほど酷くはなかったから、そのままクリアしたけど。

価格とボリューム

現在の価格は、Steam版が4,229円、PS5が4,400円です。セールのときには結構割引されます。

プレイ時間の目安としては、メインストーリーのみで30時間程度、サブクエストや隠し要素を含めると50時間、マルチエンディングや別ビルドでの周回を楽しむと100時間超も十分あり得ます。 アップデートで追加された新クエストラインやモードも含めると、価格に対してかなりコスパはいいと思います。

こんな人におすすめ

  • ソウルライク作品が好きな人。
  • ダークファンタジー世界観が好きな人。
  • 協力プレイで仲間と遊びたい人。
  • アクションRPG初心者だが、雰囲気を楽しみたい人。
    ー 完全初心者には難易度がやや高めですが、協力プレイや攻略動画を活用すれば、世界観やストーリーを楽しむことは十分可能です。
hiromin
ファストトラベル周りの不満点とかはあるけど、アクションゲームとしては普通に楽しめるよ。難易度も今のバージョンはそんなに難しくないと思う。
総合評価
79 / 100

『ロード オブ ザ フォールン』は、生と死の世界を往復する独創的な探索、重厚なダークファンタジー世界観と美麗なビジュアル、多様なビルドとオンライン協力プレイ、アップデートによる大幅な改善といった強みがあり、ソウルライク好きやダークファンタジー好きには非常に魅力的な作品です。 一方で、日本語翻訳の質の低さ、セーブ(休憩)ポイントの配置、一部クエストの分かりづらさといった課題も残っています。 とはいえ、アップデートを重ねた現在のバージョンでは「発売当初よりかなり遊びやすくなった」と感じるプレイヤーも多く、個人的には「今なら買って後悔しにくい一本」だと思います。

投稿者プロフィール

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hiromin
RPG、アクションからノベルゲームまで、気になるものは何でも手を出す雑食ゲーマー。エルデンリング、仁王など死にゲー大好きです。でも得意ではないのです。いつかは華麗なプレイができるようになりたいなぁ。